MS Teams client の作り方

自作ツールで、MS Teams に対して投稿を read/write する方法について書きます。 Teams の管理者権限の許可が必須 「 Teams の管理者権限の許可が必須 」です。 大事なことなので始めに書きます。 自作ツールで、MS Teams に任意に投稿を read/write するには、 「 Teams の管理者権限の許可が必須 」です。 たとえ自分自身のアカウントを使って投稿したくても、 自作ツールから行なうには管理者権限の許可が必須 なんです。 MS Graph API へのアクセス MS Graph API は、以下のサイトにリファレンスが

asciidoc の pdf 化

asciidoctor-pdf を利用すると asciidoc を pdf 化できます。 ここでは、 asciidoctor-pdf のセットアップと pdf 化時のレイアウト変更方法について説明します。 asciidoctor-pdf のセットアップ asciidoctor-pdf が既にインストールされている場合、 日本語フォントのインストール時に conflict することがあるので、 ここでは docker を利用します。 docker を使わなくても、ローカル環境に ruby をインストールし、 Dockerfile の RUN と同等の手順を実行してもインストールできます。 asciidoctor-pdf が conflict した場合は、 asciidoctor-pdf をアンインストールしてから asciidoctor-pdf をインストー

org-mode ドキュメントの翻訳ツールの使い方

先日の記事に書いた org-mode ドキュメントの翻訳ツールを作成したので、 今回はそのツールの使用方法を書きます。 セットアップ golang がインストールされている環境で、以下を実行してください。 go install -tags gopherlua github.com/ifritJP/trans-orgmode@latest GCP の設定 GCP アカウントを既に持っていることを前提に説明します。 アカウントが無い場合は、作成してください。 プロジェクトの作成 以下の手順に従って作業します。 <https://cloud.google.com/translate/docs/setup?hl=ja#project> これにより、以下を行ないます。 プロジェクトを作成 API の有効化 サービスアカ

org-mode ドキュメントの翻訳ツール検討

私は org-mode を使って LuneScript のリファレンスを作成しています。 日本語のリファレンスを書くのも大変ですが、 それを英訳しようとすると気が遠くなります。 そこで機械翻訳を使う予定ですが、 .org ファイルをそのまま機械翻訳で処理すると、 コードブロックや org-mode の区切り記号まで変換され、 意図した結果を得られません。 そこで今回は、org-mode の機械翻訳をスムーズに行なえるツールを検討します。 構成 今回検討する org-mode 翻訳ツールは、以下の構成

LuneScript のトランスコンパイル高速化 (スタック割り当て)

今回の記事は、 先日検討した LuneScript のクラスのオブジェクトを スタックに割り当てて高速化できるかどうか?の検討結果です。 結果 今回の検討結果は以下の通りです。 「スタック割り当て自体は有効ですが、 スタック割り当てから escape されないように設計しないと効果を得られません。」 なんだか当たり前な検討結果ですが、そうなんだから仕方がない。 では、なぜそのような結果になったかを説明していきます。 検討内容 LuneScript でオブジェクトをスタック