WSL2 共存による VirtualBox/VMWare の性能低下と、性能重視時の排他設定方法

VirtualBox/VMWare と WSL2 は共存可能です。 しかし、共存させると VirtualBox/VMWare 上の GuestOS にオーバーヘッドがかかります。 今回はオーバーヘッドの概要と、共存と排他の設定切り替え方法のネタです。 VirtualBox と WSL2 共存のオーバーヘッド 以下に VirtualBox と WSL2 の実行時の階層図を示します。 この図は、次の 4 つの状態を表わしています。 (A) 従来の Windows で VirtualBox を動かす状態 (B) Windows で WSL2 を動かす状態 (C) Windows で WSL2 と VirtualBox を動かす状態(異常時) (D) Windows で WSL2 と VirtualBox を動かす状態(正常時) (A) は、 WSL サポート前の Windows で VirtualBox を

MS Teams client の作り方

自作ツールで、MS Teams に対して投稿を read/write する方法について書きます。 Teams の管理者権限の許可が必須 「 Teams の管理者権限の許可が必須 」です。 大事なことなので始めに書きます。 自作ツールで、MS Teams に任意に投稿を read/write するには、 「 Teams の管理者権限の許可が必須 」です。 たとえ自分自身のアカウントを使って投稿したくても、 自作ツールから行なうには管理者権限の許可が必須 なんです。 MS Graph API へのアクセス MS Graph API は、以下のサイトにリファレンスが

asciidoc の pdf 化

asciidoctor-pdf を利用すると asciidoc を pdf 化できます。 ここでは、 asciidoctor-pdf のセットアップと pdf 化時のレイアウト変更方法について説明します。 asciidoctor-pdf のセットアップ asciidoctor-pdf が既にインストールされている場合、 日本語フォントのインストール時に conflict することがあるので、 ここでは docker を利用します。 docker を使わなくても、ローカル環境に ruby をインストールし、 Dockerfile の RUN と同等の手順を実行してもインストールできます。 asciidoctor-pdf が conflict した場合は、 asciidoctor-pdf をアンインストールしてから asciidoctor-pdf をインストー

org-mode ドキュメントの翻訳ツールの使い方

先日の記事に書いた org-mode ドキュメントの翻訳ツールを作成したので、 今回はそのツールの使用方法を書きます。 セットアップ golang がインストールされている環境で、以下を実行してください。 go install -tags gopherlua github.com/ifritJP/trans-orgmode@latest GCP の設定 GCP アカウントを既に持っていることを前提に説明します。 アカウントが無い場合は、作成してください。 プロジェクトの作成 以下の手順に従って作業します。 <https://cloud.google.com/translate/docs/setup?hl=ja#project> これにより、以下を行ないます。 プロジェクトを作成 API の有効化 サービスアカ

org-mode ドキュメントの翻訳ツール検討

私は org-mode を使って LuneScript のリファレンスを作成しています。 日本語のリファレンスを書くのも大変ですが、 それを英訳しようとすると気が遠くなります。 そこで機械翻訳を使う予定ですが、 .org ファイルをそのまま機械翻訳で処理すると、 コードブロックや org-mode の区切り記号まで変換され、 意図した結果を得られません。 そこで今回は、org-mode の機械翻訳をスムーズに行なえるツールを検討します。 構成 今回検討する org-mode 翻訳ツールは、以下の構成

LuneScript のトランスコンパイル高速化 (スタック割り当て)

今回の記事は、 先日検討した LuneScript のクラスのオブジェクトを スタックに割り当てて高速化できるかどうか?の検討結果です。 結果 今回の検討結果は以下の通りです。 「スタック割り当て自体は有効ですが、 スタック割り当てから escape されないように設計しないと効果を得られません。」 なんだか当たり前な検討結果ですが、そうなんだから仕方がない。 では、なぜそのような結果になったかを説明していきます。 検討内容 LuneScript でオブジェクトをスタック

LuneScript のトランスコンパイル高速化 (トランスコンパイル時間を 2273 パーセント改善)

先月から続いて、LuneScript のトランスコンパイル高速化作業をしています。 セルフホストのトランスコンパイル時間 今回の時間短縮は以下の通りです。 lua VM 版 go ビルド版 lua/go 改善前 5/6 (6e5661a9) 25.69 sec 5.84 sec 440% 改善後 5/25 (364095ef) 17.42 sec 2.22 sec 785% 改善後2 6/7(52df422b) 17.57 sec 1.82 sec 965% 改善後3 6/29(8898c475) 18.07 sec 1.13 sec 1599% 改善率(改善前/改善後3) 142% 517% この表は、セルフホスティングしているソースのトランスコンパイル時間の計測結果を 示しています。 lua VM で動作させた lnsc と、go でビル

LuneScript のセルフホストのマルチスレッド化 (トランスコンパイル時間を 1412 パーセント改善)

LuneScript の高速化のため、マルチスレッド化を行ないました。 今回は、LuneScript のどこをマルチスレッド化したのか、 マルチスレッド化で何故高速化できるのかを説明します。 ビルド時間 今回の時間短縮は以下の通りです。 lua VM 版 go ビルド版 lua/go 改善前 5/6 (6e5661a9) 25.69 sec 5.84 sec 440% 改善後 5/25 (364095ef) 17.42 sec 2.22 sec 785% 改善後2 6/7(52df422b) 17.57 sec 1.82 sec 965% 改善率(改善前/改善後2) 146% 329% この表は、セルフホスティングしているソースのトランスコンパイル時間の計測結果を 示してい

LuneScript のこれからの予定

今月上旬に TypeScriptToLua の存在を知ったことで、 「Lua のトランスコンパイラ」という LuneScript の主な 存在意義 がほとんど消えてしまいました。 それによって LuneScript 開発に対するモチベーションが一気に下りましたが、 よくよく考えてみれば、今迄も自分以外の誰かが使っていた訳でもないし、 独自言語開発は元々自分がやりたかったこと でもあるので、 TypeScriptToLua があろうとなかろうと 今迄と然程違いはないんじゃないか、 という結論になりました。 そんな訳で、Lune

LuneScript のトランスコンパイル時間を 1157 パーセント改善した件

前回から引き続き LuneScript のトランスコンパイル時間短縮を行なっています。 今回の時間短縮は以下の通りです。 lua go lua/go 改善前(6e5661a9) 25.69 sec 5.84 sec 440% 改善後(364095ef) 17.42 sec 2.22 sec 785% 改善率(改善前/改善後) 147% 263% この表は、セルフホスティングしているソースのトランスコンパイル時間の計測結果を 示しています。 lua VM で動作させた lnsc と、go でビルドした lnsc で計測しています。 改善前の 6e5661a9 は、5/6 のバージョンです。 改善後の 364095ef