rye のインストール その 2

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rye のバージョンが更新されて、インストール手順がだいぶ変ったので、 ここで再度まとめる。

なお、ここで扱う rye のバージョンは以下の通り。

$ rye 0.34.0

インストール

既に rye をインストール済みの場合は、 次のコマンドで一旦 rye をアンインストールしてから実行する。

$ rye self uninstall

次の URL から、環境にあったバイナリをダウンロードする。

<https://github.com/astral-sh/rye/releases>

ダウンロードしたバイナリを実行すると、次のインストールステップが始まる。

  • パッケージインストール方式

    • uv
    • pip
  • 使用する python の選択

    • 新規インストール
    • インストール済みの python のパス指定
  • rye で使用する python のバージョン指定

    • ここで 3.9 〜 3.12 までを指定できる

パッケージインストール方式

パッケージインストール方式は、 uv の方が高速に処理できる。 ただし、互換性は pip の方が高いらしい。(いまのところ uv で問題が起きたことはない)

uv と pip は、 rye をインストールするタイミングでしか切り替えられない。 また、uv と pip を切り替えると、 それまで rye で作っていた .venv 環境を作り直す必要がある。

具体的には次のファイル、ディレクトリを削除後に rye sync 仕直せばよい。

  • requirements*.lock
  • .venv

rye が利用する python のバージョン

rye で作成する環境の python のバージョンは、環境ごとに切り替えられる。 一方で、 python パッケージの依存情報を解決する際に利用する python のバージョンは、 ここで指定した python のバージョンに限定される。

python で利用したいパッケージが、 特定の python のバージョンでしか提供されていないは、 そのバージョンを指定しておく。

あるいは、 rye で作成する環境では最低限のパッケージをインストールし、 その後に python のバージョンに依存するパッケージを pip で個々にインストールする。