サドルバッグ固定用のアダプターを作った

ロードバイクのサドルを変えたら、 シートポストのヤグラと サドルバッグを固定するアタッチメントが干渉して付けられなくなった。

サドルバックの標準アタッチメント以外に固定方法がないか調べてみたが、 解決できそうな方法が見つからなかったため 3D プリンタでアダプターを自作することにした。

../saddle.png

フィラメントの素材は、耐久性と耐水性と扱い易さから PETG を使用。 用途を考えると ASA や PC の方が良いと思うが、 そこまで負荷が高くないから PETG でも何とかなるかと思っている。

インフィル率は、ドラフトで作成した際 20% にしていたら、 それほど力を入れなくてもサドルレール部分がポロっと取れてしまったので、 全体を 30% に設定して、負荷のかかる部分を 60% に強化。 インフィル率は 50% を越えると、強度面での効果は薄いということだったので、 50+αで 60 としている。

フィルパターンは調べてみた結果、デフォルトのグリッドが無難らしい。

また、サドルレールの経は約7mm だが、これだと強度的に厳しそうなのと、 アタッチメントがもう少し太い径もサポートしているので、11mm まであげた。

そもそも固定するサドルバックは小さいタイプだし、 バッグに入れているのもパンク修理用のチューブとタイヤレバーとレンチセット程度。 合計でも約 400g。 人間が走ると骨に掛る力は 5 倍程度。 普通に考えて自転車で走る場合の衝撃は人が走るよりはかなり低い。 つまり、アタッチメントに掛る力は高々 400g の 5倍程度を見ておけば大丈夫だろう。

もちろん、普通に走るだけでなく段差をジャンプしたりコケた場合を考えれば、 5 倍以上かかることもあるだろうが、そんなことはしない予定なので今回は考えない。

ちなみに、人間の骨の強度と PETG の強度は似た範囲らしい。 これは PETG そのものの強度なのでインフィル率を下げた場合は強度は下る。 とはいえ、今回はそこそこのインフィル率なので、 骨折するレベルの衝撃でなければ破損せずにもちそうだと考えられる。

とりあえず1時間弱軽く走った程度では特に問題は無さそう。 これでどれだけの耐久性があるかは不明だが、ダメならそのとき考える。