RTX5000 シリーズで RVC を動かす
RVC で音声生成 AI技術が話題になってから、 音声生成 AI のサービスが幾つか立ち上がっている。 また、サービスとして立ち上がっているくらいだから、 それらは品質もそれなり以上なんだろう。 (実際には使っていないので不明)
ただ、RVC の特徴であるローカルで動くこと、そしてオープンソースであることは 個人で遊ぶ分には非常に魅力的であるので、 RVC を動かすことに一定の需要はあるだろう。
ということで、 RVC を動かそうと思ったが github 上での最新リリース 2.2.231006 は RTX5000 シリーズに対応していない。
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RVC 最新版
そこで、ソースコードを落して依存ライブラリのバージョンやコードを色々といじってみたが、 どうにもこうにも動かない。
で、困って web を探っていたところ、 オフィシャルで RTX5000 シリーズ対応版があることに気がついた。
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RTX5000 シリーズ対応版
なお、上記を使ってトレーニングから推論までを簡単に試したところ、 推論で使用するアルゴリズムに rmvpe を指定するとエラーで動かなかったが、 別のアルゴリズムにすると最後まで動くところまでは確認できた。
ということで、 RTX5000 シリーズの人は上記を使うと良い。
それにしても、 RTX5000 シリーズは Compute Capability が一足飛びに変ってしまったため、 ちょっと古いツールは動かなくなってしまっていることが多い。
直近の RTX シリーズの Compute Capability は、以下になっている。
- RTX3000 シリーズ が 8.6
- RTX4000 シリーズ が 8.9
- RTX5000 シリーズ が 12.0 (RTX5000 シリーズを正常に動作させるには Cuda Toolkit 12.8 以降が必須)
RTX5000 シリーズは、コスパ的にも互換性的にも現時点では全くオススメできない GPU だ。 とはいえ、現時点で購入可能なミドルレンジ以上の GPU は RTX5000 シリーズしかないので、 これを買うしかないのだが。
また、 AMD の GPU では別問題で AI 系を動かすのが一苦労だし。
RTX5000 で唯一マシなことは、 近年の殿様商売の GeForce シリーズの割には、 2025/7 から現時点において随分と安くなっているということ。
安くなっているといっても、RTX4000 シリーズに比べれば高い。 あくまでも、RTX5000 シリーズの発売当初に比べて安いということ。